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私にとって「仕事」とは? 自分らしいキャリアをデザインするために大切にしたこと。

私にとって「仕事」とは? 自分らしいキャリアをデザインするために大切にしたこと。

Mさん30代女性(外資系設計事務所へ転職)

希望の転職を叶え、新天地で活躍中の社員を紹介する本シリーズ。第2回目はアトリエ系建築設計事務所から外資系設計事務所へ転職。充実した自分らしい働き方を実現した、 Mさんに話を聞きました。

「今後どうしたいのか?」を考え抜いた結果、
将来の道しるべが定まった。

内定が出た後に、オフィスにもう一度行き実際に社員の方が働いているところを見学したというMさん。それは最後の転職にしたい慎重な想いからの行動だろう。手がけた作品を見た限りでは他の会社に魅かれる部分もあったようだ。最終的には内定先のオフィスで働く先輩の楽しげな話をうかがって、Mさん自身がその先輩のように10年後も働いている未来が見えたことが決め手となった。

「今の会社は、社員数20人弱といったとこ。私より先輩の方が多く、30歳なのに下から数えたほうが早いくらいです。頼れる先輩ばかりなので、教えてください!って言えるのがいいですね。これまでは一人で一案件任されていて、わからないところがあっても誰にも聞けないままトラブルになる様なケースも少なからずありました。今は十分なキャリアを積まれた方が多いので、相談もしやすい。外資だけあって、働き方とプライベートのバランスはすごく考慮いただけていると感じます」

入社して一年。確実に働き方は変わり、そして着実にキャリアを築いていっていることを実感しているという。

「外資だけあって9割が海外のクライアントです。日本支社であっても基本的にはグローバルで管理をしているため、アメリカやロンドンの本社の方と直接打ち合わせすることがほとんど。こういった場面で最初に希望していた英語が生きてきます。ただわからないビジネス英語も結構出てくるので大変ですね(笑)。でも自分の希望したことだし、日々成長していっているなとは感じます」

アトリエ系事務所と違って、やりたいことを100%やれるわけではなく制約もある。その枠の中でどう楽しむかは自分次第。Mさんは早くも楽しみを見出していた。

「入社してからの仕事で嬉しかったのは、日本のハウスメーカーのオフィス内装の設計です。会議室エリアを担当させてもらったのですが、気に入っていただけたようで、再び発注に繋がったんです。仕事が評価されて、仕事の依頼があったことは純粋に嬉しいです。昔はやりがいが格段に尖っていたので、昔よりはデザイン面で丸くなったと感じることもあります。オフィスの内装設計はまだ日が浅いので、だんだんと自分の持ち味を出していけたらいいなと思っています」

インテリアで大切にしているファブリックのサンプル

いい意味で緩急を付けられるようになったと話すものの、社内ではもっとも若手の部類に入る。今後のキャリアについてどのように考えているのだろうか。

「オフィスの新建築特集を読んでいると、働き方自体からコンサルしていくと言った動きがあって、それゆえにオフィスのレイアウトが面白いことになっているケースがいっぱい見受けられます。従来通りだとどうしても画一的になってしまいがちだが、『どういったオフィスにしたいのか?』『こんなワークスタイルを考えているのであれば、こんなスペースはいかがですか?』といった提案ができるよう、経験値をあげたいですね。ゆくゆくは私もコンサルできるようになっていけたらと」

尊敬する建築家は? 最後にそう問うとデイヴィッド・チッパーフィールドと答えたMさん。
言わずと知れたイギリスを代表する建築家だ。クライアントや設計の規模に関わらず哲学を貫いているところや、働く空間作りを自ら実践しているところに憧れているとのこと。ガムシャラに働きぬいてきた20代を終え、新しい一歩を踏み出したいま。新天地にて着々と新しい武器を身につけ、さらなる飛躍を果たすに違いない。

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PROFILE


Aさん 30代 女性
大学~大学院で建築を学び卒業後、アトリエ系建築設計事務所にて活躍。アーキテクトエージェンシーからの紹介で2017年、現職の外資系設計事務所へ転職

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