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顧客への最大価値提供がミッション。 建設コンサルタントのパイオニアとして、 豊富なプロジェクトを国内外で実行!

顧客への最大価値提供がミッション。 建設コンサルタントのパイオニアとして、 豊富なプロジェクトを国内外で実行!

サトウファシリティーズコンサルタンツ

コストマネジメント(CM)を中心に、バリュー・エンジニアリング(VE)やプロジェクトマネジメント(PM)など、様々なコンサルティングを手がけるサトウファシリティーズコンサルタンツ(SFC)。代表の佐藤隆良氏は英国で建設コンサルティングに携わり、帰国後の1993年に同社を設立。日本ではマイナーだったコスト・バリューマネジメントの先駆者として、存在感を増してきた。

「設計事務所かゼネコン、つまり設計者か施工者しかいないのが当時の建設業界の現状でした。そこで、発注者側の立場からマネジメントするコンサルタントの必要性を感じ、起業を決意したのです」と、設立当時を振り返る。当初は佐藤氏が単独で営業やコンサルティングにあたっていたが、設立5年目に携わった中部国際空港のコストマネジメントがブレイクになった。

「当社は設計者と独立したかたちでコスト算定、管理に加わりました。これは我が国では従来にはない画期的な方式。第三者的な視点からVEなどの最適なマネジメント手法を活用し、当初の計画から約15%規模で費用を圧縮する成果を挙げています。積算という概念にとどまっていた建設業界に、設計の上流段階から加わって、コスト面の検討、フィードバック、ライフサイクルコストの検討も含めた代替案を提案できたのです」

中部国際空港の成功例をモデルケースに、2005年の日本国際博覧会(愛知万博)、愛知高速交通東部丘陵線などの大型プロジェクトに参画。発注者視点に立ったマネジメントをブラッシュアップさせてきた。また自動車メーカーの海外進出に伴う工場建設、プラダやスウォッチなど外資系ブランドの旗艦店舗建設にも加わっており、国際化プロジェクトの対応でも実績を積んできている。

「CM、PMや国際プロジェクト経験者などの即戦力が集まり、現在のスタッフは約40名に。設計事務所やゼネコン、デベロッパーなど前歴は様々で、プロジェクトを俯瞰的にマネジメントしたいという思いで入社してくる人材が多いですね。国内外で常時40〜50本のプロジェクトを走らせており、大小、用途を含めて多様なプロジェクト経験を積んでもらっています」

構想段階から竣工後までカバーする建築コンサルタントを育成しつつ、近年は情報システムの開発・運用にも注力。BIMの独自開発や建設市場の予測業務を進め、SFCならではのサービスを強化してきた。

「BIMは3次元CADで立体的なモデルが得られるため、コストマネジメント、LCC算出の精度が格段に向上し、シミュレーションをとおして意思決定がよりスピーディにできます。建設市況分析も投資側の視点でニーズが高まっています。私たちの得意分野として今後も伸ばしていけると期待しています」

創業から四半世紀。リーマンショックや競合の台頭、フィー競争の激化による停滞期を乗り越えてきた。人口減や人手不足、環境問題が立ちはだかる近未来も力強く見据える。「20年の東京五輪後、国内の開発需要は急減し、ストック投資への転換が進むでしょう。また、国内経済がシュリンクするなか、グローバル対応が必須です。ファシリティマネジメント(FM)対応や環境評価に精通した人材の育成、確保に力を入れつつ、設立以来実績を積んできた海外・外資系プロジェクトにもよりきめ細かく対応できるよう、体制を強化しています」

SFCが中部国際空港の成功例で学び、プロジェクトの軸に据えるのは「顧客の目的を理解し、最大の価値を提供する」という発注者視点のアプローチ。設計者・施工者から完全に独立した立ち位置が強みになる。

「企画段階から積極的に参加し、発注者のコアビジネスを真摯に理解していく。この積み重ねで、顧客に高い付加価値を届けられるでしょう。CMやVEはコスト低減手法として注目されますが、ただコストを下げるのが目的ではない。顧客のビジネスに最大の付加価値をいかに乗せられるかを考え抜く、独自の〝バリューマネジメント〞をさらに追求していきたいですね」

PROFILE

代表取締役 佐藤隆良(さ とうたかよし)

代表取締役 佐藤隆良(さ とうたかよし)

大学の建築学科を卒業後、イギリスの地方公共自治体建築部、

コストマネジメントコンサルタント事務所に8年間在籍し、

公共施設や民間プロジェクトにおける開発計画業務のフィジビリティスタディ、

建設経済分析・評価、コスト管理業務などに携わる。帰国後の1993年、同社設立。

国内外プロジェクトの建設コストマネジメントを中心に、

幅広いコンサルティング業務を手がけている。

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