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国内外の商業施設を中心に手がけて40年。エンドユーザーのための企画・設計が信条

国内外の商業施設を中心に手がけて40年。エンドユーザーのための企画・設計が信条

株式会社アルテリア

同社の社名の由来は、「アート」(デザイン・芸術・文化)+「インテリア」(内部空間とメタフィジカルな心の空間)。創業は1975年4月で、阪神百貨店全面改装を皮切りに、主として百貨店など大型商業施設の設計に携わってきた、“商業施設設計”の草分け的存在だ。近年は駅ビルやショッピングセンター、それに専門店などの設計も手がけている。

同社の設計部門にはDesignSTUDIO1と同2がある。ただ後者のリーダーを務める大賀修ディレクターは、「どちらかがある分野の担当、ではなく、単純にクライアント別に分かれています。片方のプロジェクトが忙しい時には隣の手を借りたりしますし、“相互乗り入れ”は日常のことなんですよ」と説明する。それぞれに、リーダー2名、チーフデザイナー以下10名程度が在籍する。

商業施設設計にも、様々な個店のデザインと、それを収める“入れ物”を考える環境設計があるが、同社の仕事は圧倒的に後者が多い。その極意を大賀氏は、「環境デザインはあくまで、“副主人公”に徹すること」と表現する。「商業施設の主人公は、基本的にテナントです。周囲の環境が勝ちすぎて、店や商品が霞んでしまったのでは、意味がない。テナントにどう最良の表現をしてもらうのか、というところに常に留意しながら、プロジェクトを進めます」ただしそれは、仕事のうえで脇役に甘んじる、ということとは違う。

仕事のうえで脇役に甘んじる、ということとは違う

「例えば、様々な条件に応じた環境デザイン設計はもちろん、設計の前段となる商業目的に沿ったターゲット設定やテナント設定といった企画立案ができる豊富な知見の蓄積が、当社にはあります。そうやって決まった全体設計の施設コンセプトに合うように、各テナントのデザインをチェックし、時には要望を出すのも、我々の大事な任務なのです」

そんな同社は、国内だけでなく、シンガポール、上海、香港に拠点を置いて、アジア地域への進出を果たしている。日本人らしい誠実な仕事が評価され、海外案件は年々増加、「今や、7割近くを占める」のだという。今後は、「中国、韓国、台湾などに加え、アセアン諸国に仕事のネットワークを広げていくのが課題」だ。

加えて、ホテルや介護施設といった他分野の設計業務に事業の幅を広げていくことも、テーマに位置づける。「“アーチスト集団”を目指すのではなく、そこにいる人に快適に過ごしてもらう空間づくりをモットーにしています。そうした商業施設設計のノウハウが生かせる現場は、数多くあるはずです」

フラットな組織の「知的興奮集団」

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PROFILE

ディレクター

ディレクター
大賀 修

おおが・おさむ/1992年、多摩美術大学立体デザイン学科インテリアデザイン卒業後、

株式会社船場に入社。設計及び設計監理に従事。

96年、株式会社アルテリアに入社。国内外の商業施設などのデザインを主に手がけ、

2011年、DesignSTUDIO2のディレクター

株式会社アルテリア

所在地/東京都渋谷区代々木4-34-3
TEL/03-3320-3001
http://www.arterior.jp/
1975年4月創業。今年で40周年を迎える。

百貨店の新店とリニューアルのデザインを中心に、

専門店ビル、ショッピングセンター、まちづくりとステップアップし、

流通設計の専門会社として発展。

80年代からシンガポール、台湾、韓国、香港、中国の商業施設の企画、設計を手がけ、

現在は香港、上海、シンガポールに駐在員が常駐。

今後は、文化エンターテインメント設計(ホテル、介護施設、テーマパークなど)への展開も目指す。

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