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建築家の思いを支え、常に新しい挑戦を志向。ニーズをはるかに上回る成果を導く仕事が喜び

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オーヴ・アラップ・アンド・パートナーズ・ジャパン・リミテッド

独自の“技”で建築業界をリードする組織を紹介する本企画に、今回ご登場願うのは、アラップの4名のエンジニアたちだ。福岡県飯塚市に、とてもシンプルな外観の寺院の納骨堂が建てられたのは、2014年夏のこと。だがそこには、これからの建築に一石を投じるであろう、驚くべき技術が秘められていた。キーワードは“風”、そして“光”である。

“特殊な建物”で培った技術を次につなげるために

このプロジェクトについて、奥村氏はこう評する。「やはりアラップだからこそできたのではないかと感じています。まさに環境設備と構造と意匠が三位一体となって成し遂げたものでしたが、普通の組織設計事務所では、打ち合わせ段階で設備が構造に口を出すなどということは、たぶんないでしょう。でも、そうでなかったら、あの屋根の積層構造は生まれなかったと思うのです」

続けて佐々木氏は、「アラップにいても、今回のようにいろんなジャンルの仕事を一緒に受注できるケースは、実はそう多いわけではないんですね。でも、やれば楽しいし、アイデアも出る。今後も、ああいうプロジェクトを数多く構築していけるよう、工夫したいと考えています」と話す。

一方、笹谷氏は、「今回は、納骨堂というある意味、特殊な用途で技術開発に成功しました。ただ、今度はその技術を、もっと多様な分野をターゲットにどう発展させていくのか考えていかなければいけない。それが、僕らエンジニアに課せられたテーマだと認識しています」と語る。

「設計者は、入社1、2年目でいきなり職人さんなどと打ち合わせをし、場合によってはマネジメントする立場になります。こういう例って、他業界にはないでしょう。若いうちに社会的なチャンスをたくさんもらえるし、やりがいも大きい。そのぶん、厳しさもあるけれど、やる気さえあれば自分を確実にステップアップさせることができること、請け合いです」

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PROFILE

オーヴ・アラップ・アンド・パートナーズ・ジャパン・リミテッド
設立 1989年5月
代表者 彦根茂
所在地 東京都渋谷区桜丘町24-4 東武富士ビル3階

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